建設業経理検定試験、学力的には合格ラインに達しているのになかなか合格できないという悩みを持っている人はいませんか?
建設業経理士は簿記の中でも特殊な検定試験。
今回は建設業経理士の試験でありがちな失敗5つと対策をまとめました。
ありがちな失敗の中にはケアレスミスもあります。
ほんのちょっと気を付けることで避けることができるので、ぜひこの記事を試験対策に活用してください!
目次
建設業経理士の試験でありがちな失敗5つと対策
試験全般に通じるありがちな失敗もありますが、建設業経理検定独特の失敗もピックアップしました。
これまで失敗したことがない人も、頭の隅に置いておくことで事前に回避することができます。
時間配分を間違える
建設業経理検定にかかわらず、試験にありがちな失敗です。
建設業経理検定は大問題5つで構成されていますが、どの級・科目も問5は大掛かりな問題のため、解答に時間がかかります。
どの問題からとりかかるかは個人次第ですが、各問題のボリュームは過去問をこなしていくとわかるので、各問目安の解答時間を設けておくと時間配分を間違える失敗は少なくなります。
最初に、どんな問題が出されているかざっと目を通します。
比較的短時間で解ける仕訳問題、語群選択や正誤問題は、15分くらいを目安に先に説いておくと計算に集中しやすくなります。
計算問題は検算や見直しが必要。
特に問5は30分は確保しておくと余裕をもって解答することができます。
躓いてどうしても先に進めない場合はそこにこだわらずに、ほかの問題へ移ることも時間配分を考える上では大切です。
電卓操作ミスによる芋づる不正解
建設業経理検定は電卓を使います。
普段から電卓を打つ練習も大事ですが、本番での打ち間違いは致命的。
建設業経理検定では表を埋める問題がよく出されるので、1つ間違えると以降の解答もすべて間違えるという悲惨な目に遭うことが頻繁にあります。
解き方を知っているのに電卓を打ち間違えての不正解はもったいないので、きとんと対策をしておきましょう。
普段はあまり電卓操作ミスをしなくても試験中は緊張で…ということもあります。
もし電卓操作ミスをしても、不正解ができるだけ少なくなるように各問題2回計算を行ってから解答、答えが違ったら3回目丁寧に計算しなおして解答する。
試験問題を最後まで読まずに解き始める
建設業経理士の問題文の言い回しはややこしいです。
最後まできちんと問題を読まずに解答してしまい、涙を飲んだ人も多数。
過去問を解くことは大事ですが、繰り返し解いていると問題が頭にしみついてしまって、いざ試験でも知らず知らずのうちに語尾を決めつけてしまうことがあります。
過去問と似た問題が出るからこそ、思い込みで試験問題を読んではいけません。
試験問題は、大問題も小問題も、最後まできちんと読んでから解答することが大切。
特に1級各科目、問1の記述問題は解答字数に200字~300字の制限があります。
何を問われているのか論点をきちんと抑えてから解答すると的外れな解答は避けることができます。
建設業経理検定の問題は日本語がややこしく、計算問題も問題をきちんと最後まで読まないと解答ミスが起きます。
ミスしないためにも試験問題は最後までゆっくり読むことを心がけましょう。
端数処理を間違える
建設業経理検定は端数処理が明暗を分けることもあります。
- 円未満を四捨五入
- 百円未満を四捨五入
- 百円未満の端数を切り捨て
- 小数点以下第何位までを解答するのか
〇円未満…四捨五入…切り捨て…
解答指示にはいろいろなタイプがあります。
端数処理の落とし穴は、大問題では端数処理を指定していないのに小問題では端数処理を指定する場合があることです。
資産除去債務の問題です。
問題の難易度はテキスト通りなので優しい~普通ですが、小問題の問1だけ百円未満の端数を切り捨てることという指示がありました。
問1だけの指定でしたが、問2問3も同じように端数処理をして不正解だった人が多かった問題です。
問題をよく読むことにも通じますが、その問題ごとの指示で解答することを心がけましょう。
精算表の解答欄を間違える
2級と1級財務諸表の問5は精算表の作成問題が出題されます。
精算表の解答欄を間違えるというミスは、ほとんど全員が経験あるかと。
そしてもうひとつのミスが、賃借間違えて転記すること。
最後の合計時、合計額が合わないとすごく焦るのです。
焦ったらもう大変、最初から見直すほかありません。
解答欄や転記ミスをなくすために、きとんと対策をしておきましょう。
慣れるまでは面倒ですが、定規もしくは(試験で配られる)計算用紙を定規代わりにして、解答欄に合わせてずらしながら記入すると間違えません。
どんなに注意していても欄を間違えることはあります。
特に集中したい試験本番では、何よりもミスを最小限にとどめるために多少面倒くさくても定規を当てて記入することをおすすめします。
賃借ミスについてはよく確認しながら転記することです。
問5はどこが採点項目になるかわからないので、完璧に仕上げての満点だと思って取り組むようにしましょう。
ありがちな失敗は事前対策で回避できる
今回は試験の、学習以外の部分について触れました。
しっかり学習をしたあとは持っている知識を出し切るのみですが、せっかく学習をしたので注意深く解答できたら合格はすぐそこです!
解答速報であーやってしまった!という掲示板の書き込みを見かけることがありますが、ケアレスミスは防ぐことができるので不安に思うことはありません。
問題をよく読むことを心がけて、落ち着いて受験してくださいね!